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不思議の国御魯西亜奇譚集

『パニック・イン・ミュージアム モスクワ劇場占拠テロ事件』

2026.05.21 『パニック・イン・ミュージアム モスクワ劇場占拠テロ事件』 2018
POSLEDNEE ISPYTANIE
THE LAST TRIAL
監督・脚本 アレクセイ・ペトルヒン
再観


 2002年10月23日 – 10月26日にかけて、ロシア連邦内でチェチェン共和国の独立派のテロリストが起こした人質事件をベースに脚色された作品。

 2002年10月23日午後9時過ぎ、モスクワのクレムリンから南東約4キロのドブロフカ(ドゥブロフカ)(ロシア語版)地区にある国営ボールベアリング工場文化宮殿「ドブロフカ・ミュージアム」でロシア初のミュージカル「ノルド・オスト」の公演中、40-50人の重武装のテロリストが劇場のメインホールに侵入。観客ら922名を人質に取った。約90人が自力で脱出した。
 26日午前6時20分頃にロシア連邦保安庁(FSB)の特殊部隊であるアルファ部隊が突入。その際、突入部隊はテロリストを眠らせるためにKOLOKOL-1と呼ばれる無力化ガスを劇場の換気口や暖房用のパイプに開けた穴から流し込んだ。劇場内にいたテロリストと人質の大半はガスを吸い込み短時間で意識を失い、異変を察知し応戦しようとしたテロリストと突入部隊が銃撃戦になったが、まもなく制圧された。テロリストは全員射殺された。


 例によって、真相があれこれと飛び交っている事件ではあるがーー。
 映画版では、チェチェン側に内紛(大義に殉じる者と大金に動かされる者との対立)があり、人質の歴史教師との議論が長々とつづいたり、休暇中の特殊部隊兵士がが潜入して『ダイ・ハード』みたいに奮闘する、などのフィクション仕立てが基調になっている。むろん、死者129名といわれる人質の「ガス中毒死」については、完全に無視。

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テーマの著者 Anders Norén