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不思議の国御魯西亜奇譚集

マックス・フェーベルベック『ベルリン陥落 1945』

2023.02.25 マックス・フェーベルベック『ベルリン陥落 1945』 2008
ANONYMA – EINE FRAU IN BERLIN  ドイツ / ポーランド
原作は世界20カ国以上で、出版された大ベストセラー! 原作『A WOMAN IN BERLIN』は著者マルタ・ヒラーズ(ジャーナリスト)が1945年のベルリン空襲時に手記した日記。
その内容の過激さが、反共産主義を扇動したとして、本人が90歳で逝去するまで、再販されなかったという曰くつきの回顧録!

【STORY】
1945年 4月。ドイツ軍にかつての昂揚感はなく、国全体を暗い喪失感が覆っていた。
陥落間際のベルリンでは、ドイツ軍が姿を消した後もそこに住み続けていた女性達が、略奪・レイプを繰り返す暴虐なソ連軍の格好の標的となっており、主人公のジャーナリストもその例外ではなかった。
しかし、彼女はその犠牲者になるまいと、自らソ連軍の将校の愛人になることで安全を確保する。
激変する時代に翻弄されながらも、偽りの愛で結ばれた男女の間に、それ以上の感情が芽生え始める。
一方で、荒廃した街中では、ドイツ軍の生存者と占領軍が戦争の爪痕を露呈するかのように醜い争いを繰り広げていた。
そして、事態は思わぬ方向へ展開していく・・・。

(『ベルリン終戦日記-ある女性の記録』白水社2008年刊行)
占領下、ファシストの女を愛してしまった赤軍将校。ソ連軍将校の情人となることで壊滅した祖国の隣人を護ろうとした女。
不器用な愛人たちが廃墟と化したベルリン、勝利に湧くソ連兵たちのさなかで冷たく燃えあがる。
コミュニストの将校は、ドイツ女に、祖国の100万の女兵士について語る。汚れた下着で死ぬことを何より怖れる女性兵士のことをーー。つまり、ソ連の兵士は死を怖れなかったのだ、と。

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