2023.02.15 アンジェイ・ワイダ『ダントン』1982
今や大仏の風格のジェラール・ドパルデューだが、この映画辺りから体重も増し、フランス革命の行動面の立役者だったジョルジュ・ジャック・ダントンをどっしり構えて演じている。映画の焦点は革命成功後、政権の主要な立場についた彼と、ジャコバン党の同志ロベスピエールの確執にある。政治姿勢のズレから、ジリジリと憎悪を燃やしていく二人の姿を、ワイダは冷徹に描いている。どちらが先になるとも、結局は、同じ断頭台の露と消える二人……。王政を倒してなお、揺れ続ける18世紀末のフランスに、政治の必要と虚しさを問う力作ではある。ーーall cinema onlineより
フランス、ポーランド合作。ロベスピエールにポーランド俳優 ヴォイチェフ・プショニャック。サン=ジュストは単なる「お調子者」のあつかいだ。
2023-02-17