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不思議の国御魯西亜奇譚集

アンドレイ・クラフチューク『提督の戦艦』

2023.02.10 アンドレイ・クラフチューク『提督の戦艦』 2008 ADMIRAL
 ■解説 ーーAmazon.comより
 ロシア混迷期の実話を基に、映画史上屈指のスケールで贈る、愛と感動の海洋戦争アクション巨編!!
第一次世界大戦からロシア革命に至る激動の時代。ドイツ軍との激しい海洋戦を指揮し、見事に多くの敵船を沈めた実在の司令官、コルチャーク提督。
 戦艦を操り英雄となりながら、レーニンの革命軍との戦いに敗北し、やがて銃殺刑という最期を辿った激動の人物の生き様を、史上最大のスケールで、圧倒的アクションシーンと感動的なドラマで綴る超大作。
 「ウォンテッド」の特殊効果チームが手掛けたCGをはじめ、構想5年、撮影8ヶ月をかけたそのクオリティは、まさに映画史に刻まれるほどに美しく、圧巻だ。
 主演は「ナイト・ウォッチ」「デイ・ウォッチ」で主人公を演じた、ロシア映画界最高の俳優コンスタンチン・ハベンスキー。共演のエリザヴェータ・ボヤルスカヤの圧倒的な美貌と演技力も大きな見所である。
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 前半はタイトル通りの海戦スペクタクル。敵はドイツ。
 後半は内戦。敵は赤軍。コルチャーク指揮官の白軍(反革命軍)の雪原地上戦における敗走。
 公平に観て、戦争と平和と愛をテーマにした美しい一大叙事詩、といえるだろう。
 「革命の敵」の半生を描く歴史ロマンがロシアで実現するのも時代の流れか。主人公の「愛の選択」は、『ドクトル・ジバゴ』風に高らかに謳い上げられる。
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