ACROSS the BORDERLINE RU

不思議の国御魯西亜奇譚集

ユーリー・イヴァンチュク 『満州帝国崩壊 ~ソビエト進軍1945~』

2023.01.29 ユーリー・イヴァンチュク 『満州帝国崩壊 ~ソビエト進軍1945~』 1982
ORDER:TO CROSS THE FRONTIER
 『満州帝国崩壊 〜ソビエト進軍1945〜』(原題:Приказ: перейти границу)は、ソビエト連邦で制作された戦争映画である。監督はユーリー・イヴァンチュク(Юрий Иванчук)。1981年に公開された映画『Приказ: огонь не открывать』の続編。
 新兵を率いて国境警備の任に着いていた主人公チホノフ少佐も、満州帝国侵攻作戦に参加する事となった。チホノフは前線で戦えるものと思い上官アルタモノフ将軍の指揮所を訪れたが、チホノフの率いる大隊はあまりにも新兵が多いという理由から主力戦車隊の支援任務に回される。チホノフ大隊の兵士らは不服ながらも命令に従い、輜重隊の車列と共に満州の砂漠地帯に進出する事になる。
 やがて、チホノフたちはラマ寺院のある集落の偵察に参加する。住民は赤軍兵を歓迎する素振りをみせたものの、突然寺院からの銃撃が始まった。さらに反対側の峠を移動していた主力戦車隊は隠蔽されていた砲兵陣地からの攻撃を受けて足止めされてしまった。日本軍は無数のトーチカを連結した巨大要塞を集落の地下に建設していたのである。チホノフ大隊の将兵は、激しい銃火の中で地下要塞の破壊を試みる。ーーウィキペディアより
2301dk.jpg
 対日参戦を正当化する戦争映画。
 大日本帝国の「ハラキリ決死隊」が巨大地下要塞から反撃してくるというハナシなんだが、日本軍の要塞は史実でも、SFなのかね。
 兵士たちが命令との相克に悩むシーンも多く、愛国好戦映画とは一線を画するが、といって反戦メッセージがあるとしてもわかりにくい。続編のせいでもあるのかもしれない。
 この時期のソ連映画の水準なのか。兵士たちの人間像はつかみにくい。
2301dl.jpg

次へ 投稿

前へ 投稿

返信する

© 2024 ACROSS the BORDERLINE RU

テーマの著者 Anders Norén