2022.10.25 『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR』 2004 NIGHT WATCH
監督:ティムール・ベクマンベトフ
ロシア国内で歴代興行記録を塗り替える大ヒットとなった話題のダーク・ファンタジー大作。セルゲイ・ルキヤネンコのベストセラー小説を映画化。本作は全3部作の第1章。現代のロシアで繰り広げられる光と闇の勢力による壮絶な抗争を、従来のロシア映画のイメージを覆すスタイリッシュにして斬新なヴィジュアル表現で描き出す。ちなみに原作も3部作となっているが、映画版との関係では、原作第1部『ナイト・ウォッチ』のエピソードが映画版の第1部と第2部に対応している(具体的には同書の中のエピソード1が本作、エピソード2と3が映画版の第2部となる)。
この世には、人間でありながら特殊な能力を持ち異種と呼ばれる者たちがいた。彼らは“光”と“闇”の勢力に別れ太古の時代より激しい対立を繰り返していた。悪と不幸を好む闇に対し、人類の平和と安定を実現するため戦いを続ける光の勢力。しかしおよそ1000年前、両勢力の力があまりにも拮抗、このまま戦闘が続けば全滅が避けられないと判断した光の王ゲッサーと闇の王ザヴロンは、休戦協定を結んだ。以降、異種に目覚めた人間は、光と闇のどちらに入るかは本人の意思で決められた。そして、闇の行動は光の監視人“ナイト・ウォッチ”によって、反対に光の行動は闇の監視人“デイ・ウォッチ”によってそれぞれ常時監視され両勢力の微妙な均衡は保たれてきた。現代のモスクワ。ナイト・ウォッチとして活動するアントンは、闇のヴァンパイアに狙われた少年イゴールの救出に向かい地下鉄に乗り込む。彼はそこで何者かの呪いを意味する空気の渦が頭上に出来ている女性を目にする。それはアントンの力では消し去ることのできない強い呪いだった。この時アントンはまだ知らなかった。まもなく光と闇の均衡を崩してしまう強力な異種が誕生しようとしていることを。そしてその鍵が、この女性スヴェトラーナにあることを。〈allcinema〉onlineより
2022-10-28