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不思議の国御魯西亜奇譚集

ニキータ・ミハルコフ『遙かなる勝利へ』

2022.10.06 『遙かなる勝利へ』2011
 ロシアの巨匠ニキータ・ミハルコフ監督が、カンヌ国際映画祭グランプリとアカデミー外国語映画賞をダブル受賞した「太陽に灼かれて」(1994)、同作から16年を経て手がけた「戦火のナージャ」(2010)とあわせて3部作として描く戦争ドラマの第3部。第2次大戦下、ロシア革命の英雄でありながら政治犯の汚名を着せられたコトフは、懲罰部隊の一兵卒として前線に立たされていた。そんなコトフの前に深い因縁で結ばれたドミートリが現れ、すでにこの世を去ったと思われたコトフの元妻マルーシャが生きているという事実を告げる。一方、父コトフとの再会を願い続ける娘のナージャは、従軍看護師として戦場を駆け回っていたが……。ーー「映画.com」より
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 コトフはスターリンとの会談で政治犯が一方的に殺されることを目的とした絶望的な攻撃の指揮を承諾させられて、ふたたび要塞と向き合う。政治犯に手渡されたのは棒だけであった。ナージャもその近くにいたが、軍事行動への同行は許されず、作戦終了後の死傷者の収容のみを命ぜられる。
 命令と軍人としての倫理との間で葛藤したコトフは副官の制止も聞かず、自らも棒を持って要塞へ向かって歩きはじめ副官や政治犯たちもそれに続く。ドイツ軍がいままさに攻撃を開始しようとした瞬間、失火から要塞が大爆発。その爆発音を聞きつけたナージャが丘から見下ろし父・コトフを発見する。地雷原のなか駆け下りるが、コトフは最初気づかないが、ナージャが歌った歌で娘・ナージャであることを認める。二人が抱き寄ろうとした直前、ナージャが地雷の起爆スイッチを踏んでしまう。コトフはそのまま踏んでいるよう言って娘に駆け寄り、自らもボタンを踏んでナージャにはブーツを脱いで離れるように言う。ナージャは地雷から離れられたが、コトフは爆死する。ーー「ウィキペディア」より
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 最初から最後まで、コトフ将軍を演じるミハルコフのワンマンショー。戦火とスターリン粛清を生き延びる者たちの戦争悲劇を歌い上げるために、ストーリーがやや強引にすぎるような。

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