2022.09.18 ドミトリー・メスキエフ『バタリオン ロシア婦人決死隊VSドイツ軍』 2015
第一次世界大戦中の1917年。ドイツ軍による毒ガスや塹壕戦により、壊滅的な状況に追い込まれたロシア軍。その中で国家の最終兵器として女性だけの秘密部隊が結成された―志願したのは貴族、学生、労働者など様々な身分の女性たちであった。彼女たちは、凄まじい訓練を耐え抜き、すぐさま戦場の第一線に送られる。戦意を喪失した男たちに反して、勇敢にドイツ軍に立ち向かっていく女性部隊だったが、戦いが激化していく中でひとり、またひとりと命を落としていく・・・。ーー「Filmarks」より
ロシア二月革命後の混沌期。ケレンスキーの暫定政府のもと、前線に蔓延する「戦闘サボタージュ」と女性志願部隊との対立。それは内戦に移行する痛みの過渡期だった……。
アレクシエーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』(1984、2013)は、第二次大戦(大祖国戦争)の記録だが、その原型は、革命時に存在していたのだった。
2022-09-21