『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』2017
本国フィンランドで年間興行成績第1位に輝く大ヒットとなった戦争アクション。ヴァイノ・リンナによる戦争文学の傑作『無名戦士』を原作に、第2次世界大戦時、祖国を守るためにソ連に侵攻したフィンランド兵士たちの3年2ヵ月におよぶ過酷にして非情な戦いの行方をリアルかつ赤裸々な筆致で描き出す。監督は「4月の涙」のアク・ロウヒミエス。
〈allcinema〉onlineより
「ソ連に侵攻した」のではなく、領土奪還のために、ナチスと同盟を組んでソ連と消耗戦を闘った。
結果は、敗北。
隣国のスウェーデンは中立を保ちえたが。
「第二次大戦の敗北国のうち占領をこうむらなかったのはフィンランドだけだった」。ーー映画の終幕に流れる歴史認識に驚く。
「敗北=ファシズムへの加担」という図式だったのか。
2022-09-05