アンジェイ・ワイダ『大理石の男』1977 CZLOWIEK Z MARMURU
スターリン時代に労働者の英雄に祭り上げられた男の大理石像が、製作中の記録映画の取材で訪れた博物館の片隅に放置されているのを発見した映画大学の女子学生が、その像の男の真実を探り、ポーランド現代史の裏面に深く立ち入っていく様を、重厚なリアリズム描写で映画化したワイダの大作。数年後に連帯が結成されるのを見通してるかのごとき内容で、長尺だが少しも弛んだ所を見せないのはさすがだ。カンヌの国際批評家賞を受賞。 〈allcinema〉onlineより
2022-09-04