1985.01.22 火曜
『妖婆 死棺の呪い』1967
ВИЙ VIY
総監督:アレクサンドル・プトゥシコ
ロシアの文豪ゴーゴリの短編『ヴィー』を基に、一人の神学者と若い娘の死体に取り付こうとしている妖怪たちとの戦いを描いた怪奇幻想譚。全編に渡るユニークな色合いと、原始的だが効果的なSFXが観る者のド肝を抜く、ソ連製の娯楽ファンタジー作品。死んだ娘を供養するため、三日三晩小屋で祈祷する主人公を阻止しようと、悪霊たちの繰り出す手段がお楽しみだが、特に最後の夜、大挙登場する異形の群れのインパクトは強烈。どこか牧歌的というかのんびりした雰囲気もいい味になっている。最初はTV放映されただけの作品だったが、ビデオ化の後、’85年になって正式に劇場公開された。 〈allcinema〉onlineより
2022-09-04